CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

VLSI Technology LLC 対 Intel Corp. 事件

CAFC, No. 21-1826 (November 15, 2022)

本事件においてPTABは、IPRにおいて、マークマン・ヒアリングに基づく地裁の用語解釈とは異なる解釈に基づいて判断を下していた。CAFCは、地裁による解釈をPTABが尊重しなかったのは規則違反であるとの主張に対し、PTABがさらなる解釈を示すことは争いを解決するために必要であったこと、地裁の解釈を否定したわけではないことを挙げて、退けた。

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In Re Monolithic Power Systems, Inc. 事件

CAFC, No. 22-153 (September 30, 2022)

この事件では、従業員がリモート勤務している自宅がテキサス州西部地区にあることを1つの理由として、テキサス州西部地区で訴訟を提起することの妥当性について争われた。CAFCは、テキサス州西部地区で従業員が募集されていたこと、従業員の自宅にかなりの量の実験装置が置かれていたこと重視して、事件の棄却を認めなかった地裁判断を維持した。

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Niazi Licensing Corp. 対 St. Jude Medical S.Co., Inc. 事件

CAFC, No. 21-1864 (April 11, 2022)

クレームで発明を表現するとき全て明瞭な文言を使用できず、例えば、弾性のある、柔軟などの程度を表わす文言で発明を表現することがある。本判決において、クレーム文言だけに注目すれば明瞭ではない文言を含む発明でも、明細書の記載(内的証拠)からその文言の意味を理解できる場合には、クレームは明瞭であり、特許は無効にならないとCAFCは判断した。本判決は、クレームが明瞭であると認定されるロジックを示しているので…

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Sunless, Inc. 対Palm Beach Tan, Inc.事件

6th Circuit, No. 21-3616 (May 6, 2022)

原告は日焼け用ブースとスプレイ液の二つの商品を個別のマークを付けて販売し、この組み合わせで得られる体験にも名前(マーク)を付けていたが、被告はマーク付きの原告ブースを改良して別のスプレイ液と組み合わせて使用していた。この事例において、控訴審は、誤認混同は証拠により立証されていないとして、商標法に基づく差止を認めなかった。

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