CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

Cyclobenzaprine Hydrochloride Extended Release Capsule 特許訴訟事件

Nos. 2011-1399, -1409,2012,7,16-Apr-12

この事件において、CAFCは、争点となっている特許発明が先行技術から自明であることを理由に特許を無効と認定した地方裁判所の判決を破棄しました。そして、CAFCは自明性に関する判断をするためには、非自明性におけるあらゆる客観的証拠、つまり、二次的な考慮事項についても検討されなければならないことを明らかにしました。

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Bayer Schering Pharma AG 対 Lupin Ltd. 事件

Nos. 2011-1143, -1228,2012,7,16-Apr-12

この事件では、ANDA申請が使用方法にかかる特許権を侵害すると認められるためには、FDAが特許された用法を承認していなければならず、また、医薬品のラベルにもそのような用法に対するFDAの承認の記載を求めました。すなわち、薬自体だけではなく、ラベルの記載も侵害の認定に関わります。

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EMC Corporation 事件

Misc. Dkt. No. 100,2012,7,4-May-12

この事件においてCAFCは、リーヒ・スミス米国発明法(AIA)の施行以前に提起された複数の被告に対する特許訴訟事件における、連邦民事訴訟規則第20条に基づく審理併合の適切な基準を示しました。その基準は、被告らに対する原告の主張が、同一もしくは一連の取引・事件に関するもので、かつ、すべての被告に共通する法律または事実問題が存在する場合のみ併合を可能とするものであり、併合の要件を著しく限定しました。

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Caraco Pharm. Labs, Ltd. 対 Novo Nordisk A/S 事件

No. 10-844,2012,6,17-Apr-12

この事件において、最高裁判所は、医薬品の使用法の特許権の権利範囲を不正確に主張する特許権者に対して、ジェネリック医薬品メーカーが法律に基づき反訴可能であることを認定しました。この認定により、先発医薬品メーカーが医薬品の認可された使用法の一部のみに有効な特許権しか持っていない場合、ジェネリック医薬品メーカーの市場参入を阻止することが難しくなると思われます。

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Mayo Collaborative Services 対 Prometheus Labs., Inc. 事件

No. 10-1150,2012,6,20-Mar-12

この事件において最高裁は、争点のクレームはチオプリン薬による治療効果を最適化する方法をクレームしており、そのプロセスは自然法則を利用した「よく知られた、慣例的な従来からある行為」をクレームしているので、特許適格性が無いと判断しました。この判決において最高裁は、machine-or-transformationテストは、特許性の判断をする上での手掛かりとはなるが、自然法則を排除する上での切り札とはな…

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Fort Properties, Inc. 対 American Master Lease LLC 事件

No. 2009-1242,2012,5,27-Feb-12

この事件において、CAFCは、不動産所有者が課税義務を負わずに不動産を売買することができる投資手段を開示する特許を、米国特許法第101条に基づき無効とした地方裁判所の判決を支持しました。CAFCは、投資手段に関する純粋なビジネス方法が特許適格性を有すると判断することに慎重であることが明らかになりました。

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