Allergan Sales, LLC 対 Sandoz, Inc. 事件
No. 2018-2207,2019,8,29-Aug-19方法クレームの結果を規定する「wherein clause」についてクレームを限定する要素であると認定した判決。CAFCは、審査官もwherein clauseでの限定に基づいて新規性及び非自明性を認めているなどとして、wherein clauseでの記述によりクレーム範囲が限定されることを認める地裁の判決を支持した。
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1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。
方法クレームの結果を規定する「wherein clause」についてクレームを限定する要素であると認定した判決。CAFCは、審査官もwherein clauseでの限定に基づいて新規性及び非自明性を認めているなどとして、wherein clauseでの記述によりクレーム範囲が限定されることを認める地裁の判決を支持した。
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包袋禁反言の適用は、発明および審査経過を参酌して個別に判断しなければならないことを論じた判決。CAFCは、包袋禁反言の有無を判断するにあたり、画一的なやり方を適用することは適切でなく、補正が均等物に殆ど関係がないか否かを、特許に開示された発明及び審査経過を参酌して個々に決定しなければならないと判示した。
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本判決でCAFCは、Alice最高裁判例を適用し、抽象的アイデアであるとして地裁判決を否定し特許を無効とした。
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審査段階の主張(包袋禁反言)に基づいて均等侵害の主張を斥けた判決。CAFCは、審査時の応答を根拠に禁反言が発生するためには、権利範囲の放棄が明確かつ間違いないものであることが審査経過書類から明らかでなければならないことを示し、最初の拒絶理由に対する答弁書において引例を回避するためクレームに記載されている塩類の特定の組み合わせに請求範囲を限定していることを根拠として均等論の主張を退けた。
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デザイン特許に通常特許の消尽理論を適用した判決。CAFCは、通常の特許かデザイン特許かで消尽論の適用を変えた判例はないと指摘し、デザイン特許権者の認可の無い非正規の交換部品に通常の特許に関する判例をデザイン特許に適用して、侵害を認定した。
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この判決において、カリフォルニア州北部地区連邦地裁は、被告によるSEP特許に関するライセンス実務がシャーマン法に規定する不当な取引制限又は排除行為にあたると判断した。本判決は、企業がライセンス契約に関して不公正な行為を行っているとFTCが疑った場合には、企業による関連市場についてのSEPの所有と、これらのSEPに関するライセンス実務が、裁判所によって詳細に調べられる可能性があることを意味する。また…
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クレーム記載の物質と交換可能な同等物であることを認め均等論の適用を認めた判決。CAFCは、争点となっているクレーム要素における接着ポリマーの目的は薬剤の付着材として機能すると共に、経皮パッチを患者の皮膚へ接着させることであると認定し、均等論の下で侵害しているという地裁判決を支持した。
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この判決でCAFCは、再発行特許でクレームが拡張されるときには原特許の記載で明示的に支持されていなければならないと判示した。
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不道徳または中傷的な内容を理由とした商標登録の拒絶は憲法に違反するとした判決。最高裁は、不快を感じさせるようなマークについて商標登録を拒絶することは、合衆国憲法第1修正の「政府は不快な思想であってもそれを差別してはならない」という原則に違反するとした。
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米国郵政公社は法人格を欠きIPR申請ができないとした判決。最高裁は、政府機関がCBMを申請できる「人」であるとは明確に規定していないという理由から、CAFCの判決を破棄した。
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