CAFC判決

CAFC判決

1999年よりMilbank, Tweed, Hadley & McCloyやVenable | Fitzpatrickと知的財産関連の判例を勉強すると共に、アメリカのCAFC(米国連邦控訴裁判所)の判決をご紹介しています。

Roche Diagnostics Corp. & BioVeris Corp. 対 Meso Scale Diagnostics, LLC事件

CAFC, No. 21-1609 (April 8, 2022)

同一特許のライセンシーが原告と被告に別れて争った事件。企業買収に伴い権利関係が複雑に入り組んでいる。ライセンス契約の文言ドラフトの重要性を示す好例であると共に企業買収や特許権の移転によっても既存契約関係は影響されないことが確認された事例と言える。

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ZF AUTOMOTIVE US, INC., ET AL. 対 LUXSHARE, LTD. 事件、ALIXPARTNERS, LLP, ET AL. 対 T...

Supreme Court No. 21-401 (June 13, 2022)

米国における訴訟費用が高額になる一因に、ディスカバリーに要する費用が高額であることが挙げられる。この判決は、米国外の仲裁機関での仲裁手続については、政府レベルの権限が付与されていない限り、合衆国法典第28編第1782条に基づくディスカバリー請求は認められない(したがって、ディスカバリー費用の負担が生じる恐れがない)ことを明らかにした点に意義がある。この判例は特許事件にも適用される。

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Continental 対 Avanci他事件

5th Circuit, No. 20-11032,2022,2,28-Feb-22

自動車メーカーに部品を納入するサプライヤーは、自動車メーカーに対して特許保証をしている。従って、自分が特許ライセンス取得し自動車メーカーに対して免責義務を果たさなければならない。特許管理会社のライセンス拒絶によって、その義務を履行できなかったことを損害とする救済請求は、憲法で保障された「原告適格」の要件を満足するほど十分ではないとした。

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Uniloc USA 対 Apple事件

CAFC No. 21-1568,2022,2,9-Feb-22

SEPsライセンスでは、特許の有効性や契約条件がFRAND条件に該当するかどうかの検討が必要となる。ライセンシーはこれらの情報をライセンサーに求める。この事件は、ライセンス契約の詳細を考慮する必要があるかどうかを判断する場合、「第三者の利益」が「公共の利益」に勝るかどうかを考慮すべきであるとした。

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